July 26, 2009

僕の作品・・・

BASEMENTのホームページ、そしてこのブログを見た方々から
「過去の実績の写真がほとんどないけど、なぜですか?」と
よく聞かれます。

それに対しての僕の回答は十数年変わらず

「僕が設計したものや工事をしたものはないからです。
そして、『朝妻に頼むとこういうのが出来るのか』と
思われてしまいたくないからです」

と言い続けて来ました。

しかし、2週間ほど前に、1年点検、兼パーティーに
お招き頂いた時にあることに気がついてしまいました。

たっぷりと時間をかけて建物全体の点検が終わり、
施主手作りのご馳走の数々を頂き、
ビールだ、ワインだ、焼酎だと頂きまくりました。

施主ご夫婦もだいぶお酒がまわってきたころ
「本当にいい出会いが出来た。
朝妻さんのことをネットで見つけ、他の会社とも比較してみた結果
勇気を持ってアポイントをとったことから全てが始まった。
そして、設計を〇〇さんに頼むことを決めて
工事を△△サンに頼むことを決めて
自分たちが今、ここに暮らせることが本当にうれしい」

もうこの辺で、ご主人はだんだんいい気分になって体が揺れ始めていました(笑)

隣に座った奥様が
「本当に幸せだ!幸せだ!!」

と何度もおしゃっていました。

そのときのお二人の顔が本当にすばらしく、
とても、とても嬉しかったです。

そして、その嬉しい気持ちのまま自宅に帰り
余韻に慕っているときにふと感じました。

「あれ、あれが僕の作品と呼べるものかな?」

そうです。
家づくり終了後に滲み出る、施主の本当に幸せそうな笑顔。

それこそが僕の作品ではないかと思えました。

なんか、いろんなことが一気に吹っ切れた感じがしました。

今後も、施主の笑顔のために、そのためだけに専念しようと
改めて自己宣言した夜でした。

July 15, 2009

初・プロダクトプロデュース 『現状打破』

7月8日~10日
東京ビッグサイトにて『国際雑貨EXPO』が開催されました。

それと同時開催の「デザイン雑貨EXPO」で
私がプロデュースしたプロダクトが展示即売されました。

昨年の同イベントのときに
陶器と日本一暑い町として有名な岐阜県多治見の
若いアイデアマン溝口さんと出会ってから
不定期なミーティングを継続し、やっとカタチになりました。

当初は焼物に建築家のデザインとアイデアを!
という企画ではじまりました。

しかし、改めて市場を見てみると多くの焼物は誰かしらのデザインが施され
一通りのものは有るように感じました。

そして、その商品サイクルはとても短いと知りました。

さらに、海外産の超ローコストな焼物が市場に溢れていました。

当初より溝口さんは「made in JAPAN」を強く意識していました。

海外の量産工場では決して出来ないような良質なものをつくりたいと
力説していました。

ダラダラと時間が過ぎ、今年のEXPOが近づいてきた4月。

「ただの綺麗なデザインではおもしろくない。
焼物ならではの商品でなければだめだ」というはなしを二人でしました。

そして、焼物の長所、短所をもう一度考え直してみました。

その結果、焼物の最大の欠点といえる

『割れる』

というところに私は着目し、今回の商品を思いつきました。

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展示会風景(1)


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展示会風景(2)


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展示会(POP)

※ネガティブな使用は禁止します。
※ストレス発散グッズではありません。
※ワラ人形ではありませんので、誰かの名前を書いてはいけません。

何かを始めるには、まず“今”を壊さなくては本当に新しいものは生まれない。
そして、目の前にある“壁”を“殻”を壊さなくては真の前進は有り得ない。

混沌として先の見えない時代。
これまでの仕組み・考え方を全てぶち壊すことからはじめましょう。

“モノ”を売る時代は終わりました。
“感情”や“感性”でうごく新しい時代へ向けて
まずは自分の殻をやぶりましょう!

July 1, 2009

土地を買って、家を建てる

数年前にと比べると
「土地を買って、家を建てる!」という方が激減したように思います。

理由は諸々あります。

その大きな要因の一つに

「住宅ローンと家賃の二重払いが厳しいから」

というのがあります。

しかし、本当は自分たちの思い通りの家を建築家と一緒につくりたいのに
それが理由で仕方がないから諦めるというのは
私にとっては残念で、残念でなりません。


予てより「ローンと家賃の二重払いを解消するために協力してくれ!」
と数社の工務店に懇願して来ました。

そして、今回やっとその準備できました。

名づけて

『建築家との家づくりを実現するために、施主の代わりに土地を買っちゃいますシステム』

ふざけているつもりは全くありません。
システムの名称は改めてきちんとつけます。


簡単に説明しますと

通常は土地取得と同時に住宅ローンの土地の部分の支払が始まります。
すると、設計期間中と工事期間中の約1年以上の間
土地のローンと今の家賃との二重払いの時期があります。

しかし、このシステムを活用すると
住宅ローンが始まるのは工事が完成して引渡が終わってからでよくなります。

つまり、あなたが住みたいと思う土地に
あなたの思い通りの家を建築家と一緒につくれるけど
ローンの支払は建売住宅を買ったときと同じですよ。

ということです。


とにかく、一人でも多くの方に建築家と家づくりを楽しんで欲しい!
ただただ、その一念でやっております。

詳しくお知りになりたい方は、お気軽にお問い合わせください。

建築設計者の皆様からのお問い合わせも受け付けてます。