November 30, 2005

完成見学会のご案内

この度、中野区江古田にて、木造2階建ての住宅が完成し、
お施主様のご厚意により、見学会を開催できることになりました。

≪江古田―S邸 音楽家族の家≫

前面道路2.7m、住宅密集地の超変形敷地。
しかし、一度、建物の中に入ると
そこが変形敷地であることなど、微塵も感じないような、
とても伸びやかで解放的な空間を獲得しつつ、
しっとりと落ち着いた、大人の雰囲気が感じられる家になりました。
敷地の厳しい条件に対して、建築家はどんな答えを見付け出したのか。
年末のお忙しい中ではありますが、少し無理をしてでも、
ご覧頂くだけの価値は十分にあると思います。
この機会を、是非、お見逃しのないようにお願いいたします。


mokei-photo.jpg


■ 日  時 :2005年12月17日(土)・18日(日)
         10:00~17:00

□ 名  称 : 江古田‐S邸
□ 場  所 : 中野区江古田 (西武新宿線 沼袋駅 徒歩7分)
□ 用  途 : 個人住宅
□ 構  造 : 木造在来工法(一部鉄骨)
□ 規  模 : 2階建て
□ 敷地面積 : 137.62㎡
□ 延床面積 : 137.06㎡
□ 設  計 : (有)アーキエア
             古谷清寿  二瓶 渉
□ 施  工 : (有)ティエイチモリオカ
             森岡繁弥  大形涼介
□ Produce : (株)ベースメント
             朝妻義征
□ 当日連絡先 : 0120‐45‐2960

今回は、諸事情により限られた方だけへのご案内となります。
大変お手数をお掛け致しますが、
見学ご希望の方は12月10日までに、お申し込みください。
お申し込み後に詳細のご案内を個別にお知らせいたします。

【お申し込み先】

株式会社ベースメント 

電  話 :0120-45-2960
F A X :03-3464-1400
Eメール :info@base-ment.co.jp

住所、氏名、連絡先、見学希望日(12/17・18のどちらか)を
明記のうえお申し込みください。

投稿者 asazuma : 9:39 AM

November 28, 2005

室内 

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雑誌 『室内』 2005 12月号
表紙の家で取り上げてもらいました。

cover-2005-12[1].jpg

設計:アーキエア 二瓶渉氏+古谷清寿氏
施工:大原工務所
プロデュース:ベースメント

November 23, 2005

見積調整 でちょっと思ったこと

私のやらなくてはならないことに
見積の調整業務がある。

施主にとっては書いてある内容のほとんどが
何のことだか分からないものばかり。

根伐 : ネギリ
残土処分 : ザンドショブン
山留 : ヤマドメ
型枠工事 : カタワクコウジ
コンクリート打設 : コンクリートダセツ
雑工事 : ザツコウジ
機械器具損料 : キカイキグソンリョウ

数え上げたらきりがない。

工種だけでも、20数種。
実際に係わる職種は、30数種。

一軒の家の建築に掛かる人間は膨大だ。
当然それぞれに費用が掛かる。
ひと一人が動けば職種にもよるが、1.5~3万円。
それに材料費、経費、その他が加わる。
建築の場合、何かをやれば10万円なんてあっという間だ。
それらをどうにかして予算の中で処理しなくてはいけない。
設計が終了し、施工会社からの見積を見る。

“驚愕”である。 

とくに施主にとっては、「なんだこれは!約束が違うじゃないか!!」
と言いたくなるほどの見積が出てくるときもある。

それが当たり前になっていてはいけないと強く感じている。
しかし、現状ではそれが続いている。
(それを無くしたのが、我がteamhappyです。)

予算に合わせての、金額調整、設計内容の見直しが延々と続く。

こんなこと、誰も嬉しい作業ではない。
とくに施主にとっては
一度膨らんだ夢を、剥ぎ取られるような思いだろう。

その辺のところを、とても分かりやすく説明してくれている
BLOGを見つけた。

是非、ご参考に → LINK

November 22, 2005

『なんか、新しいことないかな?』 でちょっと思ったこと

現在のような建築様式になって
いったい何年くらいが経つのだろうか?

それほど古い話ではないではないのだろう。

建築を専門にしている出版社から
日本建築界の大御所たちの特集の本が
年間、数冊発行される。

それらを拝見する度に、感じることがある。

『これって、今でも十分に新しいんじゃないの?』

そこで、ちょっと思った。

建築につかわれる材料、部材、工法は
毎年、毎年、新しいものが出る。
それでも、その新しいものを使うには
それなりの覚悟がいる。
いくら、メーカーからの保証が付いていても
それが想定どおりの効果を挙げるかどうかは
数年先にならないと、判断できない。
ましてや、それが構造にかかわるものの場合は
なおさらである。

若い建築家たちは、絶えず
『新しいもの』を探し続けているのだろう。
店舗などの装飾としてならまだしも、
住宅においてまで、“ノリ”でやらたのでは
堪ったものではない。

私が子供のころ、新し物好きの父に聞かれた。

『お前が大人になる頃には、建築ってどうなっていると思う』

「そうだなー、お湯をかけると3分で家が出来上がるとか。
図面に光線を当てると、家が飛び出てくるとか。」

なんて言っていたのを思い出した。

本当にそんな時代が来るのだろうか。
私が子供の頃に見ていた建築と今の建築。

それ程に変わった感じがしない。

“人”に頼ることが多すぎる。

いかにして、いい“人”と巡り合うか、探し出すか。

結局はそれに尽きるのだろうか。

投稿者 asazuma : 5:12 PM

November 19, 2005

見学会 <予告‐音楽家族の家>

以前から、何度かご紹介していた
『音楽家族の家』が来月完成することになりました。

予定では、12月の中旬ごろに完成見学会が出来そうです。

諸事情から、今回は事前にご予約を頂いた方だけへの
見学会になりそうです。

詳細は、後日改めてエントリーします。


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05年11月18日現在の現場状況。
この写真を見て、うちのスタッフが一言。

『こりゃあ、大工さんは大変だ!』


LINK → 上棟式

LINK → 変形敷地

LINK → コンペ結果

LINK → コンペ前

投稿者 asazuma : 10:39 AM | トラックバック

November 18, 2005

リノベーション 予告

あなたは、も~お、忘れたかしら ♪

しもきた“R”プロジェクト


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ここがどう変貌を遂げるのか?

気分は『匠』か?

投稿者 asazuma : 5:52 PM

施主力 02

「施主力 02」 が出た。

vol24 表紙.jpg

LIVES
05 DEC.& 06 JAN


無情にも「03」の原稿締め切りが知らされた。

たかが、1,000文字強。

何故、そんなに悩む?

いつもは喋り過ぎるくらい、喋るのに、
いざ文字にしようとすると体が固まる。

そういえば、子供のときの夏休みの宿題で
読書感想文を原稿用紙1枚以上で書きなさい。
といわれて、半分も書けなかったのを思い出す。

投稿者 asazuma : 11:02 AM | トラックバック

November 16, 2005

リノベーション

只今、急ピッチでリノベーションの計画進行中。

場所は、『下北沢』

実は、私の地元(青春の思い出の街)

築40数年の木造古アパートをリノベーション。
2階には、私が信頼している建築家の事務所が入る予定。
1階をどするかは検討中ですが、
もしかしたら、私がカウンターの中に立って、
“シェイクシェイク”なんてこともありえそうな勢い。

軽くお酒を飲みながら、建築相談。
なんてこともできるかも?
(軽くで済めばいいが・・・)

『失恋レストラン』 ならぬ 『建築BAR』

そこには、夜な夜な建築オタクたちが集まる。
ペアガラスのグラスを片手に、建築談義。

家づくりのパートナーとなる建築家を
探すのにも役立つかもしれない。

施主と建築家のフィーリングカップル5対5

施主と建築家の合コン

『建築家は敷居が高い』といわれて、久しいですが
もしこんな場所があれば、建築家がぐっと身近に感じるかも。
なんて、いかにも子供じみた発想。

少年の心を忘れない建築プロデューサーの戯言です。 今はまだ。

 

投稿者 asazuma : 10:07 AM | コメント (4)

November 14, 2005

デザイナーズハウス (建売4棟) でちょっと思ったこと

以前のエントリー
「デザイナーズハウス でちょっと思ったこと」のつづき。

少し前の週末、完成見学会へ行きました。
ビルダー主体の建売住宅、4棟現場でした。
知名度、実力ともに兼ね備えた、4名の建築家の競演(共演?協演?)
私は、その4組の中の一つからご案内のお知らせを頂いて
お邪魔しました。

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現地は、まさに「壮観」という感じ。
若い設計者たちの勉強をかねての見学が目立った。
(これはいつでも、どこでもそう)
不動産業者らしき人も、チラホラと。

建物の設計、施工の、是非は控えるとして、
興味深いのは、その売値!

1億4千~6千万円!!

私の正直な感想は「?????」

私も、随分前には『建築家のつくる建売住宅』をまじめに考えたことがあった。

しかし、問題は買い手の意識だと思った。

1億オーバー。
当然、他の何かと比べる。
他の建売、他のマンションと比べる。

判断基準が“得か、損か”になってしまう可能性がある。
まずそれが、イヤだと思った。

そして、私の意識の問題。
『建売住宅』となったとたんに、考え方が完璧に商業ベースになる。
売れるか、売れないか?
売るためには、どうするか?
(成人としては、情けないことだが、どうもこの感覚が欠落している)

更に、最も問題なのが
「住む人が誰だか分からない」ということ。

「誰が住んでもいい家」

それならば、態々、建築家に設計を依頼する必要があるのだろうか?

更に、更にショックなのが
これらを買い手に説明、販売するのは、普通の仲介業者であること。
売り出し広告には所在地、概要、販売価格。

設計者の名前が出ていない。 出さない。

「それならば、やる意味ないじゃん!」って痛感。

今は何よりも、これらの物件が早く売れてくれることを望む。
これに携わった設計者たちのために、である。

投稿者 asazuma : 10:03 AM

November 10, 2005

素直に建てる 

rattleheadさんの「誠実なデザイン」にTB!

「誠実なデザイン」

私は、それを

「素直なデザイン」と解釈した。

何に素直なのか?

街並みに対して、
家族の願いに対して、
自分の暮らし方に対して、
設計者の考えに対して、

これは、人それぞれだろう。

それが明確に読み取れるとき、
違和感なくそこに入り込める気がする。

逆に、
何故、ココに? この家族のために? この人のために?
が不明確なとき、なんとなく居心地の悪さを感じる。

どうせ、そこで酔っ払うことが分かりきっているならば、
「酔っ払い易い家」なんてのも
面白いかもしれない。

あるいは、全てに対して
「素直じゃなく建てる」=「不誠実に建てる」
というのも、意図的にやるならば楽しいかも知れない。

「イヤー、この家住みにくくて」
と、大笑いしながら人に話せる。

そこまでやったら、ある意味すごい。

さー、どっちに行くか? 

投稿者 asazuma : 8:40 AM | コメント (4)

November 9, 2005

家づくりコンセプト 例-3

concept-3.jpg

投稿者 asazuma : 9:45 AM

November 7, 2005

施主がやること。

「建築に出来ないことはありません!」

いつもクライアントに言うこと。

「但し、・・・・」

これも、いつも言うこと。

お金、時間、・・・・・。

いまや、調べる気になれば、いくらでも情報は手に入る。

「あれも、いい」 「これも、いい」
「あれがしたい。」 「これがしたい。」

知識は膨れ上がる。

「本当は、どうなの?何が一番いいの?」
と分からなくなってしまう。

住宅の基本性能としては、
絶対にやるべきこと。
絶対にやってはいけないこと。
はあると思う。

しかし、意匠や仕上げに絶対はないのかもしれない。

「好み」
といってしまいえば、それまでか。

「何か一つのことを追求する」
それが望みであるならば、とことんやればいい。

「但し、・・・」 

お金、時間、・・・。

私が思う、施主のやるべきこと。

「家をつくって、どうなりたいか」
「家をつくって、そこで何をするか」

家づくり“後”のイメージを明確にすること。

そして、

「家づくりを、思いっきり楽しむこと」

さあ、今日はいい天気です!

ポジティブにいきましょう。 ポジティブに ね!

投稿者 asazuma : 9:40 AM

November 4, 2005

家づくりコンセプト 例-2

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投稿者 asazuma : 9:03 AM

November 2, 2005

決断のとき でちょっと思ったこと

私のやらなくてはならないことの一つに
「広告の作成」という作業がある。

illustrator弄りまわして、呻き声上げ、ため息つきながら

一人でも多くの方の目にとまるように、
一人でも多くの方の家づくり成功のお手伝いが出来るように、
一人でも多くの方と出会えるために、

と、必死の形相でモニターに何十時間も向かっている。

それが困ったことに、こういうのをやっていること自体が
嫌いではないので、やり始めるとエンドレスになってしまうことがある。

大概は、はじめのほうに思いついたものが
採用になることが多いのだが、
「ここをもうすこしこうやったら・・・」
「このへんをああしたら・・・」
とこちょこちょとひねくり回しまくる。

これを楽しんでしまう自分が時々イヤになる。

しかし、当然締め切りがある作業である。

つくり手であると同時に、最終決定者。
「苦渋の選択」とまでは言わないが、本当に悩む。

『これが正解です。他にはありません』

というものではないだけに、本当に悩む。

そこでちょっと思った。

家づくりも似ているところがあるのではないだろうか。

考えているときは、この上なく楽しい。

しかし、その工事に携わる人たちは何十人といる。
最終決定の指示を待っている。

「エイ、ヤー」と一つに決めなくてはならない。

その連続である。

迷う、悩む、苦しむ。
それでも、決めなくてはならない。

しかし、どうしても決められないときもあるだろう。

その時は、

『とりあえず、今は何もしない』

というのも、決断の一つかもしれない、と思う。


只今、広告作成四本 同時進行中。
日常の建築プロデューサーとしての業務の合間を見つけて作業中。
ちょっと、危ない状態かもしれない。

投稿者 asazuma : 8:56 AM