August 18, 2004

今日の設計コンペ

8月18日(水)
今日は設計コンペがありました。
今回は、50歳台のご夫婦が30歳台前半の息子さん夫婦との将来の2世帯住宅を想定した家です。新しく購入した土地は、間口が5.318m、奥行きが18.65mの南北に細長い敷地です。
このような敷地で難しいのは北側の部屋へ如何にして明るさを確保するかということです。
考えられる方法としては、一般的には建物の長手方向の途中に「光井戸(中庭)」を取る方法があります。これは確かにある程度の効果はありますが3階、4階建てになった時実際に1、2階へどれだけの光が届くか?特に都心部のように隣の家が直ぐそこに迫っているような場合は一歩間違えると“ボー”とした空間になってしまうとともにワンフロア-が中庭をはさんで分断されてしまうこともあります。さらに普通の長方形の建物と較べると外壁の距離が長くなるので工事費もアップします。
その他の方法としては、縦方向のつながりを利用して(例:トップライト、吹抜け、階段)光を拡散させる方法です。これで気をつけることは、光をたくさん取り入れた結果、その空間が温室のようにならないようにすること。つまり空調の効率を考慮しなくてはならないということです。

今回も3名の建築家が様々な提案をしてくれました。
このような敷地ではなかなかオリジナリティーを出すことは難しいかと心配しましたが、私のそんな心配など見事に覆し、みんなとても素晴らしい提案をしてくれました。
お盆休みを挟んでのコンペでしたのできっと参加してくれた建築家たちは休み返上で作業をしてくれたのだろうと思うと頭が下がります。(ありがとうございました)

このコンペの結果も、折りを見てご紹介していきます。

Posted by asazuma at August 18, 2004 6:56 PM