February 1, 2005

初心!忘れてました。

なぜ、私は今の仕事をはじめようと思ったのか?

恥ずかしながら、思い出しました。
いや、一部の硬派な “施主及び施主予備軍ブロガー” に思い出させていただきました!

garaikaさんの「施主予備軍のBLOG活用−依頼先探しにどうか」や、m-louisさんの「住宅建築ネットワーク」 など家づくりに成功された経験があってこそのエントリーにコメントしたり、rattleheadさんの「今日の素人作図」 を拝見してたりしているうちに、また、私のところにコメントをくださる方々のエントリーを拝見し、
「そうか!これなら本当にできるかもしれない!」と気づきました。

この先はおそらく長文になります。
お時間のある方と、「よし!お前の与太話を聞いてやるよ」という心優しい方は
続きをご覧ください。

プロフィールにも簡単に書いておりますが、私はもともと、祖父の代から続く施工会社の家に生まれました。
その瞬間から、本人の意思とは関係なく“家業を継ぐ”ことが決まっていました。いや、実際には生まれる前から決まっていたのかもしれません。
それ故に、他の業界のことは全くと言っていいほどわからずに、また、知ろうともせずに育ちました。
そんな私が28歳のときに、父が55歳という若さで他界しました。
折しも世間の情勢はバブル崩壊という時代です。
その後も父の残した会社をそのままの状態で続けましたが、自分の中で『何かが違う』という考えが芽生えました。
いや、正直に言いますと、本当はそのずっと前から感じていたことがありました。
そもそもがある分野に特化した専門工事会社でしたので、頂ける仕事のほとんどがいわゆる「下請け」としての仕事でした。
それでも、建主の方々とお話しする機会も多く、また、設計者との打ち合わせも元請さんに代わってすることも多くありました。
『何かが違う』と感じ出したのはその頃からでした。

私が感じたこととは、『本当にこの建主さんはこの設計者に頼んでよかったのか?』
『本当にこの設計者はこの建主さんの家をつくりたいのか?』
という根っこの部分についてでした。

私には建主、設計者、施工者がみんな「まあ、こんなもんか?」と妥協しているようにしか思えませんでした。いや、“諦めている”
と言ったほうが正しいかもしれません。

仕事の経験を積めば積むほどその思いは強くなり、もっといい方法はないのだろうか?
もっといい出会いの場はないのだろうか?とそのことばかりを考えるようになりました。
そんな私の想いが父の死を境によりいっそう強くなり、祖父や父へは申し訳ない思いがありつつも、きっぱりと施工会社を辞める決意をしました。

本当に頼みたい人と出会える場所。
本当にやりたい仕事に出会える場所。
みんなが楽しく家づくりができる場所。

そんなところがあれば、そんなことをする奴がいれば、どんなにいいことか!

『よし!ないなら自分でつくっちゃえ!』

と、はじめた仕事が建築プロデューサーでした。
いや、はじめたときにはまだそんな言葉さえもありませんでした。
そしていまでも正直に言うと、この“建築プロデューサー”という呼称が実はあまり好きではありません。
いつの頃からか、建築家との家づくりをサポートする会社がいくつかでき始め、住宅雑誌などで紹介されるようになり、私もその中の一つに入っていました。
そうなるとメディアとしては何かそれらしいククリをしないといけなくなり、建築プロデューサーというようになったようです。

早いもので今年で10年!
声をかけられる建築家 70名強、施工会社 約40社。

いつのまにか、『建築家との家づくりを望む施主のために複数の建築家による設計コンペをする会社』『複数の施工会社から見積もりを集める会社』になっていました。

これはもちろん理想の家を完成させるためにとても有効に機能しています。
しかし、当初の想いに唯一欠けていることがありました。

私が最初に想った、理想の姿は

BASEMENTに行けば、施主、建築家、施工会社 すべての情報が豊富にあり
そこに来る人すべてが自分にもっともふさわしい相手と巡り会える場所を創りたい。

というものだったのです。

つまり、もっとも大切な“施主”の情報が無いのです。
「そりゃあ、お前無理に決まってるだろう!」と思いますよね。
そうです、そんなことしたら登録した途端に営業の嵐になっちゃいます。

でも、今は環境が違います。
そうです。インターネットがあります。
いや、BLOGがあります。

このシステムならばもしかしたら私が理想としていたものに近いものが構築できるかもしれない。
そんな予感を冒頭の方々が気づかせてくださいました。

まだまだ具体的なことは纏っていませんが、行ってはいけない方向はなんとなくわかります。
あくまでも、『インターネット上の出会いは “ きっかけ ” にすぎない』 ということを忘れてはいけないと思っています。

施主が施主であるために。
建築家が建築家であるために。
腕のいい職人が職人であるために。

やっぱり、まだ駄目です。纏りません。
本当に長すぎるエントリーにお付き合い頂きましてありがとうございました。
建築バカのひとり言だと思ってお許しください。

Posted by asazuma at February 1, 2005 7:19 PM | TrackBack
Comments

(仮)始動ですね.
70人,40社皆BLOG発信してトラックバックしあうだけでも充分面白いコトになりそうです.
施主候補にも指定ドメインで
BLOGスペースを提供して家への想いを綴ってもらうと.TOPページに更新通知ページを作って,いっそ建築BLOGポータル規模で.
各人に更新メンドクサイとか言わせない方向が難しいのでしょうか(笑)

Posted by: rattlehead at February 2, 2005 1:10 PM

「(仮)宣言」ご苦労様です。
朝妻さんの出自の話から始まるとは思ってもいませんでしたが、「宣言」ってなるとやはりまず自分の背景や基盤として立っている立ち位置を踏まえた上で始めないとならないのかもしれませんね。というより、前の選挙のときにやたらとマニフェストが流行りましたが、どうもあれらが空々しく見えたのはまさにそうした基盤の見えないマニフェストだったからなのかもしれません。私のブログのコメントスペースで rattlehead さんが「恋愛結婚したい」と言われてたように全てがお見合い的予定調和のうちにおさまらない(つまり「出会い」だけを目的化してない)ネットワークが作れれば、朝妻さんの書かれる 『何かが違う』靄が晴れてくるのでしょうね。

実は私自身利用したことがないので推奨まではできないのですが、最近ではブログ(Movable Type)の発展形態ともいえる「XOOPS」なるPHP言語を用いたコミュニティサイト構築用ソフトというのが出て来ていて、ひょっとするとそうしたツールを利用してブログと連携させながらネットワークを作っていくと、我々が妄想してる世界が現実化してくるのかもしれません。
http://jp.xoops.org/

おそらく「XOOPS」以外にもこうした選択肢は幾つかありそうなのでもっと研究&考察が必要ですが、とりあえず今、集い始めてる家づくり仲間達でこうしたコミュニティを開設してブログと連携させながらネットワークの可能性について話していきつつコミュニティを膨らませていくという方法はアリ?かもしれません。それと私自身もちょっとこの「XOOPS」をいじってみたい気もあります(ま、今は忙しくてすぐには取り掛かれそうにないんですが)。
ひとまず今回のコメントはこの辺のところで。。

Posted by: m-louis at February 2, 2005 1:30 PM

rattleheadさんへ

blogポータルサイト・・・。
例えば、http://park7.wakwak.com/~ielinks/index.htm
というのがあるのを今日知ったのですが、こういう感じになるのでしょうか?
これだと、自分のパートナーを探すのはなかなか大変そうに感じました。
また、以前からもあるインターネットコンペというのも、責任の所在、参加資格、施主の本気度、など、なんか掴みどころが無くて下手をすると無法地帯になってしまいそうで当初から私は納得できません。
ちょっとした工夫で何か違う形の、本当に有効なものができそうな気がするのですが・・・。

>更新が面倒くさい
は絶対に起きる問題です。
何を隠そう、わが teamhappy のblogも複数の人が更新できるようになっているにもかかわらず、私をはじめみんなサボってしまっています。唯一、更新してくれるのはoybin304さんだけという状況です。
garaikaさんのいう自然発生的が理想ですが、それもまた、どうすればいいのか?
なんか、ものすごーく長いトンネルへ入っていこうとしている気がしてきました。
うん?出口はあるのかな?(笑)

今後も是非アドバイスをお願いします。

Posted by: asazuma at February 2, 2005 1:56 PM

m-louisさんへ

前のコメントでも触れました teamhappy のblogはmovable type を使っているのですが、それとはまた違うものなのですね。私、その辺の知識が疎くて申し訳ありません。
少し勉強させてください。

はてさて?

何から手を付けていいのやら?

今後もよろしくお願いいたします。

Posted by: asazuma at February 2, 2005 2:13 PM

皆様へ
いつも誤字ばかりですみません。

http://www.kenchikuka.jp/kensaku/index.htm

というのも以前からあります。
でも、やっぱりこれでは自分と相性の合う人を見つけるのは大変ですよね。
そうなると、やっぱりコンペになるのか?
いや、それも違う!

「だからどうした!お前ならどうする?」

それがわかりません。

ちなみに明日はコンペです。(笑)

Posted by: asazuma at February 2, 2005 5:39 PM

ふむ、皆様いろいろと考え始めましたね。

私はまだ体系立てて考えられていないのですが、ブレーンストーミング的にいくつかの断片的なシーンを想定してみました。

・ 施主予備軍にblogを立ち上げさせたくなる運動を起こす
とにかく母数が大きくなると可能性が広がる。特に、ビルダーや建築家サイドが家づくりの面白さを訴えることによって施主予備軍のブロガー化を促すというのはどうか。最初のうちは、3−5年くらいの計画で家を建てようとしている施主候補を何とか説得して、頼んででもblogを立ち上げてもらうようなことも必要かも。
あるいは、建築家と家を建てることをほぼ決めているが、どのように探せばいいかわからない施主を対象に、雑誌メディアで企画を打ってもらう。「blogを立ち上げて、一から家に対する想い、条件を書き込んでいけば、あなたに合いそうな建築家を紹介します」というようなもの。
・ blogどうしを出会わせる世話役の存在
施主予備軍のblogが立ち上がってくれば、施主予備軍どうしを引き合わせたり、建築家のblogを紹介したりして、まずは緩やかにネットワークを作っていく役割を担う。施主の、言葉で表しにくい想いを建築語に翻訳してあげるような存在もいたらいい。
・ トラックバックの応酬ができるグループの生成
「恋愛」希望をイメージして、共有のテーマをもつ施主予備軍、建築家を集め、合コンのようにトラックバック合戦をする。そこにはアレンジャーのような存在がいるとなおいい。
・ blogのアーカイブ室
ブロガー間の価値のあるやりとりを保管、あるいは直リンクした部屋。リアルタイムで繰り広げられているやりとりを入れてもいい。

また、何か思いついたらコメント入れます。

Posted by: garaika at February 2, 2005 6:01 PM

とりあえず「XOOPS」で作られた建築系サイトを二つばかり見つけました。
http://awasokken.jp/
http://fudosan-ping.com/
サイトデザイン的なところは置いておいて、とりあえずこんな形のものが出来るというイメージだけお伝えしておきます。

デザイン的にもうちっとマシなとこといったらこんな感じのところでしょうか?
http://www.lifestyle-24.net/
ただ、ここは建築系ではなく、それこそクリエイター交流サイトです。

ちなみに私、試しに自サーバにインストールしてみました。
到底5分では出来るようなもんではなく、さらに中の設定がかなり細かくて上記お伝えしたようなサイト形態に持って行くまでにもかなりの時間は必要そうですが、ちょっと仕事の気分転換とかで弄ってみて運用可能なようでしたら、改めてお知らせします。
と言いますか、本気でやるってことになるのなら、ドメイン取るか、teamhappy の中でやった方がいいのかもしれませんね。


コンペ、思えば最初に頼んでいた友人建築家は海外在住だったもので、現場まわりで動ける同じ設計事務所あがりの建築家と共同設計という形でやらせてほしいということで基本設計は始まったのですが、打合せの度にいつも2案図面が提出されて、それがまさにコンペ状態でした(笑)

でも、正直そうしたコンペだけで建築家との相性を施主が見抜くというのはなかなかに難しいんだろうなという気がします。相性は図面だけの問題じゃないですからね。

Posted by: m-louis at February 3, 2005 4:58 AM

garaikaさんへ

なんかすごく纏っている感じがします。
いつもながら素晴らしい&ちょっと悔しい(笑)

「BLOGを立ち上げたくなる・・・」
これって、ケーススタディのようなものがあるとわかりやすいでしょうか?

そうだとすると、仮想の“施主予備軍A”が自分のBLOGを立ち上げ、家づくりを進めていく、それをみんながサポートしていくという見本があるとどうなんでしょうか?
もちろん「わざとらしくなく」は大前提ですが。

うん?思い付きですが、

これって、完全に“電車男”ですか?

それならばいっそのこと 『二番煎じです』 と前置きしたうえで 『建築男』 『BLOG男』って、あまりにも安易でしょうか?

でも、これって“施主本”にも使えませんか?

オママゴトになっちゃいますかね。

Posted by: aszuma at February 3, 2005 8:10 AM

m-louisさんへ

ありがとうございます。
“XOOPS ”(読み方さえもわからなかった 笑)

私がweb関係を任せている kz system に検討を依頼しました。

単独でドメイン取得となる広告募集などしてもいいのでしょうか?こうなるとなんか商売くさくなっちゃいますよね。

ソフトは何がいいのか?
私は本当にこの辺弱いのでご指導ください。
でも、今こうして投稿している仕組みなんてまったくわかりません。
自分としてはmailやワープロと同じつもりでただただ必死にキーを叩くのみです。(笑)

Posted by: aszuma at February 3, 2005 8:21 AM

朝妻さん、皆さん。
今、「輝く日本ブログ大賞2005」ってのが開催されています。
インプレスの主催で、日本を代表する10社のblogが協力しているらしいので権威はありそうです。

施主予備軍blogを増やすためにも、rattleheadさんのblogあたり(失礼!)を推薦してしまいましょう。

Posted by: garaika at February 3, 2005 8:03 PM

 はじめまして。
 建設コミュニケーション AWA SOKKENのWEB管理者です。
 サーチエンジンで偶然見つけました。
 私どものサイトをご紹介いただきありがとうございます。
 ただ単に会社のサイトを作るのは芸がないと思いXOOPSを使って何ができるかといろいろと試行錯誤しているところです。
 確かにデザイン的には多々問題があり、かといってデザインというのはわれわれにとって、とてもとても難しいものです。
 でも自分なりに少し、デザインを変えてみました。
 また機会がございましたら、HPに遊びに来てください。
 できましたら、今度ともよろしく。
 
 建設コミュニケーション AWA SOKKEN
 
 Web担当者 近藤

Posted by: awasokken at July 6, 2005 5:59 PM

>awasokkenさん
はじめまして。谷中M類栖というブログをやってる m-louis と言います。
たまたま朝妻さんのこのエントリーから家づくりネットワークへと話が広がり、Xoops の一事例として awasokkenさんのサイト URL を記載しておりました。
あくまで私、m-louis 個人のコメントであり、このブログ主催者朝妻さんとは直接関係を持たないコメントだったことをご理解いただければと思います。

尚、言い訳のようにはなってしまいますが、「サイトデザイン的なところは置いておいて」と書いてしまっていた理由は、Xoops ってデフォルトテンプレートでデザインされてしまってる要素が強すぎるため、相当な改造をしないとその基本デザインフォーマットから抜け出ることができません。その意味で当時、awasokkenさんやもう一つ例示していたサイトがまだ Xoops のベースデザインに準拠した状態だったので、そのような表現となってしまっておりました。

その後、デザインを変えられたとのことで、Xoops 臭さがかなり抜けたように拝見しております。ただ、本質的にawasokkenさんが仰るように「ただ単に会社のサイトを作るのは芸がないと思いXOOPSを使って何ができるか」というのは素晴らしい着眼点だと思っております。私も朝妻さんたちと何らかのネットワークを構築するのに Xoops がその一手段であることは検討のうちにあるのですが、まだそこから一歩先に踏み込めずにいます。

Awa Sokken さんのサイトはそうした参考事例としても今後の活躍を期待しておりますので、ときどき遊びに寄らせていただくつもりです。私のコメントによって不愉快な思いをされたと思いますところ、この場を借りてお詫び致します。
そして今後ともどうぞよろしくお願いします。

Posted by: m-louis at July 7, 2005 2:27 PM

 一般の施主です。 BLOGも、その言葉しか知りませんので、業界の事、インターネットの技術の事はよく解りません。

 今 最後の家として、最高の一棟 を 建てようと思っています。

 こうして いろいろ拝見していると、やり方、道具は、ともかくとして 朝妻さんの「その人に会った 唯一の一棟 をどうしたら建てられるか」への想い に一番心が動かされます。

 出来た時に 涙が出ちゃうような のがいいな〜。 家は 人生の夢の一部を 生活で触れられる形 にして実現させるもの かも知れませんね。

 それも ある一瞬 の形を切り取って。 時を経ると 家族も 家も 変わっていく。

 人生も 一人一人 固有のものだから、やはり家も ”唯一” であるべきだな・・・ とう感じを、HP拝見して感じました。

 Produceという言葉。 良く聞く言葉だけど 確かにいろいろな分野で使われて 個々で考えると 意味するところが曖昧 ですね。

 本質は、夢、感動、歓びの実現 なのかも知れない。

 言葉や、技術は 本質的な目的を達成する マネージメントの道具 でしかない。

 方法論は時代と共に変化していくけれど、本質は いつの世も変わらないんだろうな・・・

 施主の情報は ベースメント殿 の存在を一般に知ってもらえれば、自然とどっさり集まってくるような気がします。 私みたいのがいっぱいいると思う。

 私がアクセスしたキッカケは 雑誌で知ったことでした。

 でも、いっぱい施主から依頼が舞い込んで、今の 個々に重点をおいたベースメントさんのやり方が 機能しきれなくなる事のほうが 気になるな・・・。
 私は そこに 惹かれて いるので。

 先日、田舎のこだわりの割烹料理の宿に行ってきました。 1日 3組しか泊まれない。 それは料理にかなり手間をかけるので、その人数しかまかない切れないのだそうです。

 でもすばらしい 料理 宿 でした。 ベースメントさんも そんな存在であって欲しい気もします。

 施工数でなく 一軒一軒の歓び の大きさを大事にするような・・・

 絶対に 段違いに 満足度の高い 家ができるから、何ヶ月待ちでも どうしても依頼したくなるような・・。


 自分の想いを形にできた 世界にたった1軒しかない家 の実現に向けて よろしくお願いします。

Posted by: Yuichi Nagao at August 15, 2005 11:51 AM
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