February 20, 2005

出る杭は打たれる?

今日は、久しぶりに完全OFF!
(うん?のんびり構えていていいのか?)

朝から見るともなしにTVをつけているとあっちでもこっちでも“ ホリエモン ”。
どうも随分たたかれているよう。
やはり出る杭は打たれるのか?楽天さんより処世術に欠けているのか?

『 杭 』 と言えば、家の下に打つ杭の話。

私にご依頼いただく施主のほとんどが新規に土地を購入されて
家づくりをされる方がとても多いです。
そうなるとほとんどが、もともと一軒の土地だったところを
何区画かに分割して売りに出されたもののひとつを購入するということになる。
よって、私の依頼者以外は不動産屋さんに紹介された施工者かハウスメーカーに
工事を頼むことが多い。
すると、私たちが設計にだらだら時間をかけているうちに工事が始まり
あっという間に出来上がってしまい、その数ヵ月後にこちらは着工することになるのだが
私たちは、よほどでない限り地盤のボーリング調査を施主に薦める。
そのとき、『あれ?他のお宅はやったのかな?』という話になる。
もしやっているのであればそのデータを貸していただければその分の費用は助かる。
(申し訳ないが誰でも余計なお金はかけたくないのが心情というもの)
で、実際はせいぜいスウェーデン式サウディング程度までしかしていないことが多い。
それで既に完成して生活し始めている。

やるべきか? やる必要があるのか? 

ボーリング調査には通常20万前後の費用がかかる。
その結果、予想以上に軟弱地盤だったりすると杭を打たなくてはならない。

で、また、まわりはどうなの?ということになる。
他所がやってないからうちもいいのか?ということで済むのか。

杭を打てば100や200のお金はすぐにかかってしまう。
そのお金があればいったい何ができるのだろうか?
どんな材料が選べるのだろうか?

悩む! 

土の中にもぐっていて、おそらく一生涯一度も自分の手で触れることのできないものへ
何百万円ものお金を使う!

でも、やっぱり地震は心配だ!
地盤沈下なども心配だ!

『保険だと思って・・・。掛け捨てですけど・・・』

悩む、悩む、悩む!

またさらに私なんぞは、周りの家の方のことまで心配してしまい。
『もし、こちらが杭を打つことになれば、周りの方たちは「うちはやってないのはどうして?」
と心配したり「何で杭なんか打つの?ビルでも建てるの?」なんて余計は詮索までされてしまうので
そう聞かれたときには、「うちはなんか特別な構造計算をしてるらしいから」と答えてとぼけてください。』
なんてそんなことまで話してしまう。

“ 杭 ” は余計なものか?必要なものか?
ボーリング調査さえしなければ、分からずに済むことなのに。
でも、分からないことが幸せか?不幸か?

もしものために そのもしもはいつなのか?

最後は大体 『朝妻さんはどう思います?』 と聞かれる。

東京の地盤は大体頭に入っているつもりではある。
また、現場近くの様子を見て、データを見て、総合的に判断して私見を述べる。

責任重大です。
そうです。私の仕事は実に責任重大なのです。
そのプレッシャーで日々痩せる思いであるにもかかわらず
外観は四角い、小太りオヤジです。

Posted by asazuma at February 20, 2005 9:21 PM
Comments

ボーリング調査、実家のある谷中の土地周辺は元崖だったり川だったりと決して地形の安定した場所ではないので前任建築家に聞かれた時点で迷わずすることにしました。後日、各地層の採取データ(即ち生の土)がケースに入れられて届いて、それはそれでこの土地の下はこんな風になってるのか〜ってそれなりに感慨深かったです。でも、特に問題なしだったんで、ある種、掛け捨てになってしまったと言いますか、その採取データのケース代だったって感覚はありました。
でも、通常20万前後ですか???、うち、確か50万くらいだったような記憶が(汗)

それと以前に藤森照信氏が「出る杭は打たれる」は打たれると言いますけど、「出過ぎた杭は打ちようがないんですよ」と言って自虐(≒自賛)ネタで笑わせてたのを思い出します。

Posted by: m-louis at February 21, 2005 12:12 AM

どうも!朝妻です。

m-louisさんへ

ボーリング調査費用について
20万円前後というのは地面から何メートル下まで調査するかによります。
通常は20m以下が多いのでこのくらいの金額になると思います。
谷中のあたりですと
(あれ?台東区の谷中でいいんですよね)
おっしゃるとおり山あり、谷あり、川あり、ですから少し深めに行ったのではないでしょうか?
ちなみにご近所の下谷だと杭の長さ30m以上になります。これだけでものすごいお金!
で、新築を断念したかたもいました。

Posted by: asazuma at February 21, 2005 9:08 AM

自分のblogにも書きましたが、我が家も「杭打ち」やらされたクチです(笑)。

地名に「川」がつくことと、かつては田んぼだったこと、大型車が通過すると揺れることである程度は覚悟していたものの・・・。
5mの杭を50本、追加のお値段100数十万円。
泣きたくなりました。

やはり、ご近所も我が家の杭打ちに関心が高かったようで、「地震が起きたら、お宅に避難させてもらうよ」というような冗談を複数から投げかけられました。

素人のギモンとして、
杭打ちと、家屋の耐震・免震性能の関係を知りたいところです。
「耐震あるいは免震性能の高い構造の家にすれば、杭打ちより効果があるので、杭を打つまでのことはない」というようなことはあるのか。はたまた、「地盤こそが重要で、耐震・免震は補助的な地震対策」というようなことなのか、どんなもんでしょうね? ケースバイケースではあるのでしょうけど。

Posted by: garaika at February 21, 2005 10:04 AM

garaikaさんへ

どうも!朝妻です。

はい。まさにケースバイケースです。
本当にいろんな考えがあると思います。
私がお手伝いする家づくりでは、大概、構造家がはいります。
そうなると、その建物のバランスなどと地盤とを相対的に判断してどうするかを決めていきます。

地盤改良と耐震・免震とはどちらが重要か?

最大の安心をお望みならば、『両方やりましょう』ということになると思います。それがたとえ過剰だとしても施主がそれを最優先と考えるならばそうなると思います。

すみません。
ここではどうしてもズルイ言い方になってしまいそうです。

どんなに優れた免震構造にしても、地面が不等沈下してしまえば建物は傾いてしまいます。
また、どんなに深く杭を打っても、イコール免震とはなりません。
(阪神大震災などでは杭を打っていただろうビルが根元から横倒しになった例もある様です。)

やっぱり、あまり皆様の心配を煽るような発言はweb上では控えさせていただきます。

ハッキリしなくて申し訳ありません。
なんか、みょーに歯切れが悪いですね。
これ以上具体的なことをいうと
『もう建てちゃった人は読まないでください』的になりそうです。
本当にごめんなさい。
どうか、心中お察しの程・・・。

Posted by: aszuma at February 21, 2005 6:49 PM

もう建てちゃったものです。

道一本隔てた区画に今度新築で建てられるお友達がいます。建築家さんとじっくり計画して進めていらっしゃいますが、お隣の建売があっさり(杭もうたずに、ごく普通に)建ってしまって、今売りに出されています。
でもお友達の所は杭を打たないとダメな地盤ですと言われて、いま杭を打っております〜。
お友達が「横の建売が地震のとき倒れてきたら如何しよう‥」とかなり真剣に悩んでおりました。

うちも、ボーリングしないでスウェーデン式でしか調べませんでした。道一本しか違わないのですが‥すこし‥心配です(^o^;)

Posted by: eamama at February 27, 2005 7:07 AM

eamamaさんへ

はじめまして、朝妻です。

ね!こういう話は変な心配を誘発しちゃうんですね。

でも、ご自分で決めた依頼先を信じるしかないと思います。

やっぱりずるい言い方ですね。
これで勘弁してください。

Posted by: asazuma at February 28, 2005 10:55 AM

朝妻様、お返事ありがとうございます。

そうですね。信じるしかないですね〜。>工務店
一応住宅性能保証などお願いしましたが、地盤までは‥。
もうスウェーデン式で安心しておりました。
でも、杭の話はためになりました。ありがとうございます。

Posted by: eamama at February 28, 2005 11:04 AM
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